裁定取引について株初心者の皆さんに理解していただけるよう説明

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

裁定取引とはⅠ

デリバティブ


裁定取引とは
2つの投資対象の価格差=サヤに注目して儲ける取引

日経平均先物:日経平均を対象とした先物

まずは準備として基本的な語句のイメージをつかみましょう。では図を使って説明していきます。

簡単に説明するために、

日経平均は一定の価格で推移するとします。
短期金利・配当利回りを一定とします。

裁定取引とは
  • -(青):日経平均価格(東証1部優良企業225種)
  • -(赤):日経平均先物理論価格
  • -(橙):日経平均先物価格
  • SQ:最終取引値段

1. 日経平均先物理論価格

日経平均先物理論価格
=日経平均価格×{1+(短期金利-配当利回り)×(決済までの期日/365日)}

この式はあまり気にしないでください。先物取引の決済は将来行われるため、決済するまでの期間、資金を他の金融商品で運用すれば、その間の利息を受け取ることができます。このため、先物価格は理論的に現物価格よりその時点の短期金利分だけ高くなります。厳密には、先物取引では現物株式保有時に得られる配当金は受け取れないので、この分は差し引きます。

要するに「日経平均先物理論価格=日経平均価格+α」です。

注)
αはSQ(決済日)に近づくにつれ小さくなりSQ(決済日)で0になります。つまり、SQ(決済日)では「日経平均先物理論価格=日経平均価格」

簡単に説明すると、SQ(決済日)では「決済までの期日」は0日、これを上の式に代入して計算すると、

日経平均先物理論価格=日経平均価格×(1+0)
=日経平均価格

では、なぜ日経平均、短期金利、配当利回りが一定の場合、日経平均先物理論価格は直線で推移するのでしょう?(日経平均価格は一定なので直線だとわかる)

日経平均先物理論価格を Y 、日経平均価格を a 、短期金利を b 、配当利回りを c (a,b,c は定数)、決済日までの期日を X として上の式に代入します。

Y = a × { 1+( b - c )( X ÷365) }
  = a × { 1+( b - c )×1/365× X }

( b - c )×1/365 は定数、これをAとおくと
  = a × (1+A X )
  = a +a A X

注)a、Aはともに定数→ a A も定数

つまり、Y(日経平均先物理論価格) は a を切片とした傾き a A の直線と表わすことができる

裁定取引とは

2. 日経平均先物

実際に売り買いされる商品です。ただし、実際には存在しない。

日経平均先物価格は、需要と供給が一致するところで決まる

要するに、需要と供給のバランスによって変動するということです。日経平均先物価格は、日経平均理論価格を中心にして変動します。なぜなら、理論価格(適正価格)がひとつの目安になるからです。

3. SQとは(後のコンテンツで詳しく説明します)

最終取引値のことです。最終決済日の始値を元に算出されます。

SQ=日経平均先物価格=日経平均先物理論価格

最終決済日は3、6、9、12月の第二金曜日です。その1日手前が最終売買日です(祝日の場合はその前日)

投稿日:2005年11月06日 16:27
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