裁定取引について株初心者の皆さんに理解していただけるよう説明

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裁定取引とはⅡ

デリバティブ


裁定取引とは
2つの投資対象の価格差=サヤに注目して儲ける取引

では、基礎もある程度固まってきたと思うので裁定取引とはⅠのことを思い出しながら、実際の市場で見られる(日経平均価格が変動する)図を見てみましょう。

  • 復習
  • 1. 日経平均先物理論価格が決済日に近づくにつれ日経平均価格と同値になるのはなぜか?
  • 2. 日経平均先物価格が日経平均先物理論価格を中心に変動するのはなぜか?

もうなんとなくわかりますよね。

裁定取引とは

では、実際に取引をしてみましょう。さあ、あなたならどうしますか?

1. 裁定取引~日経平均先物だけを売買する~

a.Aの時に売ってBのときに買い戻す(≒信用取引「空売り」)
b.Bのときに買ってCのときに売る(≒現物取引)

これだと日経平均先物という株式会社の株を売買しているだけですね。たとえば日経平均と連動しやすい銘柄、鉄鋼・銀行・・・etc

要するに、必ず儲かるとは限らないのです。

「必ず儲かる取引なんてあるの?σ( ̄、 ̄=)」

あるんです!ほぼ確実に儲かる取引が!!

それが裁定取引なんです!

では裁定取引について説明していきましょう。

裁定取引とは

説明の前にまず、上のチャートを見て何か法則性を見つけ出せますか?

の幅が「拡大→縮小→拡大→縮小→・・・」となっていることを発見できたらもう勝ちです。
注)なぜこのようになるのかは裁定取引とは(1)で述べたつもりです。

の幅のことをサヤ(価格差)と呼びます。

裁定取引とは、この「サヤの拡大→縮小→・・・」の性質をうまく利用した取引なのです。

では、実際にどのようにして「サヤの拡大→縮小→・・・」の性質をうまく利用するのかを説明していきます。

2. 裁定取引~日経平均先物と日経平均(現物)を同数売買する

注)簡易化のため、ここでは各商品1コずつ売買するケースを考えることにします。

  • 〇地点での日経平均価格 :p〇
  • 〇地点での日経平均先物価格:p〇'
裁定取引とは

日経平均先物が割安、つまり 日経平均先物価格理論価格(適正価格)のとき(Aのとき)

  • 日経平均先物→買う
  • 日経平均 →売る(カラ売り)

しばらく保有・・・

日経平均先物が割高、つまり日経平均先物価格理論価格(適正価格)のとき(Bのとき)

  • 日経平均先物→売る
  • 日経平均 →買い戻す

以上で裁定取引終了

  • 日経平均売買による収益 =pA-pB
  • 日経平均先物売買による収益=pB'-pA'

裁定取引による収益=日経平均売買による収益+日経平均先物売買による収益
= (pA-pB) + (pB'-pA')

つまり、0 <(pA-pB)+(pB'-pA')」ならば、裁定取引は儲かるといえる。

ここでサヤの性質を数字で表わしてみましょう。

  • Aの⇔=pA'-pA
  • Bの⇔=pB'-pB

と表わすことができます。

サヤの「拡大→縮小→拡大→縮小→・・・」の性質を当てはめると

  • Aの⇔Bの⇔
  • → (pA'-pA)<(pB'-pB)
  • → 0 <-(pA'-pA)+(pB'-pB)
  • → 0 < -pA'+pA+pB'-pB
  • 「 0 <(pA-pB)+(pB'-pA')」

ゆえに、裁定取引は儲かるといえる。

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注)
ただし、稀にこのサヤの性質から逸脱するケースがあります

  • 1.売った銘柄が上昇し、同時に買った銘柄が下がるケース
  • 2.売った銘柄が一方的に上昇するケース
  • 3.買った銘柄が一方的に下がるケース

この場合損失が発生する

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ちなみにこの裁定取引によるサヤ取りの利益「(pA-pB)+(pB'-pA')」はサヤ拡大分と同額です。

  • サヤ拡大分
  • = Bの⇔ - Aの⇔
  • =(pB'-pB)-(pA'-pA)
  • =pB'-pB-pA'+pA
  • =(pA-pB)+(pB'-pA')

今回の裁定取引シュミレーションでは日経平均先物が割安なときから始めましたが、割高なときからでも、もちろん可能です。そのときは割安なときの逆取引をしてください。その場合、サヤ取りの利益はサヤ縮小分と同額です。

先物理論価格で先物を売って現物を買い、最終決済日or最終決済日前の先物理論価格で反対売買をしてサヤ縮小分の利益を得ることは、裁定取引により特別に利益を上げたことを意味しません。なぜなら、理論上決済するまでの期間、現物を買った額と同額資金を他の金融商品で運用すれば同じ分の利息を受け取ることができるからです。

裁定取引のポイント整理

日経平均先物が割安先物買い→先物売り
              →現物売り→現物買戻し

日経平均先物が割高先物売り→先物買戻し
              →現物買い→現物売り

必ず先物と現物は同数売買する

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