株主価値最大化と配当の関係についてわかりやすく解説

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

株主価値最大化

株をはじめる前に知っておきたいこと


さて、前回「『株主に貢献できる』と判断した分のみ利益を再投資に回す」といった言葉がでてきましたが、いったい何を基準に「株主に貢献できる」と判断するのでしょうか?今回はその判断基準について説明したいと思います^^


まず、株主に会社の利益を全額配当したところまでを見てみましょう♪

配当に掛かる税金


利益を配当として株主に渡した場合、その渡した金額を丸々株主がもらえるかというとそうではありません。実は、配当にも税金が掛かるのです。(一般の方が配当所得として申告した場合10%の税負担)つまり、利益×(100%-10%)=0.9×利益が配当として株主の手元にやってきます。


さて、ここからが「株主に貢献できる基準」に大きく関わってくるところです。では皆さん、この配当でもらったお金を自分で増やしてください。

(゚Д゚)ポカーン ・・・は?実はここがポイントなんです。株主に貢献できる基準とは「利益を配当として株主に渡し、株主がそのお金を運用した場合に予想される運用率」なのです。


ちょっとわかりづらいと思いますので以下の図を見てください。
(株主の1年間の配当金運用率を5%、会社の1年間の再投資資金運用率を?%、とする)

株主に貢献できる基準


まず、株主側のお金の流れを追っていきます。利益を配当としてもらった場合、税金が引かれて手元に残るお金は0.9×利益となります。このお金を株主が自身で1年間運用した場合、運用率5%より、0.9×1.05×利益が手元にあるお金となります。

次に、会社側のお金の流れを追っていきます。利益を自社に再投資し、1年間運用した場合、税金は引かれず手元に残るお金は?×利益となります。翌年このお金を株主に配当として渡した場合、株主に行くお金は税負担10%を引いた0.9×?×利益となります。


つまり、

利益を1年早く株主に配当すると0.9×1.05×利益
利益を1年遅く株主に配当すると0.9×  ?×利益

となります。


よって1年間のスパンで見た場合、

会社が利益を自社に再投資して良いのは

0.9×  ?×利益 > 0.9×1.05×利益

⇒ ? > 1.05

=会社の再投資資金運用率 株主の配当金運用率 (1年間)

のときに限ります。


つまり、会社が利益を自社に再投資して良いのは、会社が株主の配当金運用率よりも効率よく再投資資金を運用できる場合に限るのです。また、これに反する行為があれば、株主は何らかの形(株主総会、株式売却など)でこれを戒めなければなりません。そうすることで、企業側も株主のことを軽く扱えなくなってくるのです。

ここで紹介した配当金運用率5%とは、機関投資家(お金を一杯もってるところです)が最も安全に効率よく儲けることができると言われている米国長期国債(10年)の利子率を参考にしたものです。

投稿日:2005年11月02日 17:33
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