需要と供給と価格の関係を株初心者の皆さんに理解していただけるよう説明

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

需要と供給

需要と供給


ファンダメンタル分析の基本中の基本、それは投資する企業の商品・サービスに対する「今後の需要と供給」を調べること

なぜか?では、その理由を「需要と供給の関係」とあわせて説明していきたいと思います。

1.需要

需要とは商品・サービスを欲する力

需要と供給

上図は有名な「需要曲線」という代物です。

需要曲線は「消費者が合理的な行動(満足度最大化行動)をとることを前提にある商品・サービスが何円の場合、それをどれだけ欲するのか」を集計してグラフ化したものです。

A:ある商品・サービスが100円の場合、20(単位)欲する
B:ある商品・サービスが40円の場合、50(単位)欲する

つまり、需要曲線は「ある商品・サービスそのものが安くなればなるほどいっぱい欲しくなる」という消費者心理を表したものだとも言えます。決して「安いものほどいっぱい欲しい」のではありません。「ある商品・サービスそのものが安くなればなるほどいっぱい欲しくなる」のです。

また、ある商品・サービスに対する市場全体の需要曲線は各消費者の需要曲線を全て足したものとなります。

需要と供給

2.供給

供給とは商品・サービスを市場に出すこと

需要と供給

上図は有名な「供給曲線」という代物です。

供給曲線は「供給者が合理的な行動(利潤最大化行動)をとることを前提にある商品・サービスが何円の場合、それをどれだけ生産するのか」を集計してグラフ化したものです。

A:ある商品・サービスが100円の場合、50(単位)生産
B:ある商品・サービスが40円の場合、20(単位)生産

つまり、上の供給曲線は「ある商品・サービスそのものが高くなればなるほどいっぱい生産する」という供給者(企業)行動を表したものだとも言えます。決して「高いものほどいっぱい生産する」のではありません。「ある商品・サービスそのものが高くなればなるほどいっぱい生産する」のです。

また、ある商品・サービスに対する市場全体の供給曲線は各供給者の供給曲線を全て足したものとなります。

需要と供給

3.価格決定メカニズム

需要と供給

上図は有名な「需要供給曲線」という代物です。

需要供給曲線は「需要曲線供給曲線を合わせた」もので、価格決定メカニズムを表わしています。

価格決定メカニズム

消費者側と供給者側が合理的な行動をとった場合、そのモノの価格は需要曲線供給曲線の交点の価格(均衡価格=60)となる。また、消費者・供給者ともに合理的な行動をとった場合、需要と供給は35となる。

詳しく説明していきますとおそらくコンテンツ10個分くらいにはなるので、ここでは「結果的にこうなる」ということだけ覚えておいてください ^ ^;

4.需要と価格の関係

供給が一定で需要が増えた(需要曲線が右にシフト)場合

需要と供給

需要曲線供給曲線の交点「E→E'」
供給「S→S'」
均衡価格「P→P'」

となり、詳しい説明は省きますが論理的には供給者側の利益は「PP'E'E」の面積分増加することになります。しかし、完全競争市場(独占的でない市場)の下では商品・サービスの価格は一定に保たれるように力が働く(こちらも詳しい説明を省きます)ので、いきなり上図のような変化をすることはありません。

実際には、以下のような順番で変化していきます。

需要と供給

まず、需要が増える→図のように需要曲線が右へシフトします。今まで供給者側は合理的な行動に基づき、価格Pに対する今までの需要Dに対してS(単位)の生産を行っていました。しかし、需要が増えた今、価格Pに対する需要はD→D'に増加しました。つまり、供給Sでは価格Pに対する今の需要D'を満たしきれていないのです。

これは潜在的利益をみすみす逃していることを意味します。供給者側が合理的な行動をとるならば、満たしきれていない潜在需要「D'-D」を満たすため、供給をS'まで引き上げようとします。しかし、今の供給曲線で供給をS'まで引き上げては合理的な行動ではなくなってしまいます(損失が発生してしまいます-詳しくは後ほど生産者余剰最大化行動で説明します)。

需要と供給

よって、供給者側は合理的な行動に基づいた結果として供給をS'まで引き上げるため、供給曲線を右側へシフトしなければなりません。

供給曲線を右側へシフトする=生産力↑」を意味します。

つまり、設備投資・技術革新・新規参入により生産力↑→供給曲線が右側へシフト

需要と供給
         ↓↓↓
需要と供給

こうして合理的な生産を行った結果として供給をS'まで引き上げることが実現できれば、供給者側が得る利益は「需要曲線-・・・とEE'」で囲まれた面積分増加することになります。

供給曲線を右側へシフトできない(供給の限界)場合のみ、以下の変化(最初に紹介した変化)となります。

需要と供給

需要曲線供給曲線の交点「E→E'」
供給「S→S'」
均衡価格「P→P'」

利益「PP'E'Eの面積分増加」

まとめ

商品・サービスに対する需要↑
→商品・サービスに対する供給↑
→利益↑

つまり、
今後その企業の商品・サービスに対する需要が増える
       ・| |・
今後その企業の利益が増える
       ・| |・
今後その企業の株価が上がる

大雑把に言えばこの等式が成立します。

なので、いきなり財務諸表を読んだりPERなどの指標を見たりするのではなくまずは「今後その企業の商品・サービスの需要と供給はどうなるのか?」を調べることをおすすめします。

ちなみに私のファンダメンタル分析の8割はこれに当ると思います。


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今回は「需要と供給」の全体的な雰囲気を掴んでもらうために、あえて個々の項目には深く踏み込みませんでした。

今回の内容だけでも皆さんと「そこそこ役に立つ知識」を共有できたと思いますが、もう一歩踏み込んで個々の項目の理解を深めてもらえれば「非常に役に立つ知識」を共有できるかと思います^^

次からは個々の項目(まずは需要曲線)の理解を深めるためのコンテンツを用意しています。少し難しい?内容になってきますが出来るだけわかりやすく説明したつもりなんで、ぜひともチャレンジしてみてください♪

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投稿日:2005年11月04日 11:29
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