消費者余剰最大化行動について株初心者の皆さんに理解していただけるよう説...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

消費者余剰最大化行動とは

需要と供給


今回は消費者余剰最大化行動という合理的な(無駄がない)消費者の行動を紹介する過程で、需要曲線の理解を深めていただこうかと思います。

消費者の喜びを表わしたものを経済学では効用といいます。効用を金銭価値という共通の指標で足し合わせたもの消費者余剰といいます。

は? (゚Д゚)ポカーン まぁ「なんのこっちゃ?」って感じですよね。とりあえず、ここは気にせずに読み進めてください。読んでいくうちに自然と理解できる構成にしてますんで (^^;ゞ

人々はなぜ商品・サービスを欲するのか?

それは、その商品・サービスを消費することによって幸せ(効用)を感じるからです。

ここからはわかりやすく説明するために具体的な例を用いていきたいと思います。


以下は、私のあるバーのウイスキーに対する需要を表わしたものです(笑)

消費者余剰最大化行動
この図は以下のようなことを表わしています。

一杯目のウイスキーには2,000円まで支払ってもよい
=一杯目のウイスキーには2,000円まで支払っても幸せ(効用)を得ることができる

二杯目のウイスキーには1,300円まで支払ってもよい
=二杯目のウイスキーには1,300円まで支払っても幸せ(効用)を得ることができる

さて、問題です。実際のウイスキー一杯の価格は1,000円です。私はこのウイスキーを何杯注文するでしょうか?

まず、一杯目を注文
消費者余剰最大化行動

私は一杯目のウイスキーには2,000円まで支払ってもよいと考えています。この新たな一杯に対して支払ってもよい金額を限界的評価といい、限界的評価の合計を総支払用意と言います。

一杯目のウイスキーに対する限界的評価(支払ってもよい金額)は2,000円ですが、ウイスキー一杯の価格は1,000円なので実際に支払う金額は1,000円です。この実際に支払う金額の合計を実支払といいます。

2,000円まで支払ってもよいのに、実際は1,000円しか支払わなくてよい。この「支払ってもよい金額-実際に支払う金額」の差が「幸せ(効用)」となります。そして、この幸せの合計を消費者余剰といいます。

限界効用(新たな一杯に対して得られる幸せ)
限界的評価(新たな一杯に対して支払ってもよい金額)-価格(実際に支払う金額)

消費者余剰
=一杯目で得られる幸せ+二杯目で得られる幸せ+・・・=幸せ(効用)の合計
総支払用意-実支払

注)経済学の教科書では、限界効用=限界的評価と定義されていますが、ここではわかりやすく説明するために少し違った上記の形で定義しています。)
消費者余剰最大化行動

一杯目で得られる幸せ(限界効用)
=一杯目のウイスキーに対する限界的評価-価格
=2,000円-1,000円
=1,000円

現時点での消費者余剰(幸せの合計)
=1,000円


では、二杯目を注文
消費者余剰最大化行動

二杯目で得られる幸せ(限界効用)
=二杯目のウイスキーに対する限界的評価-価格
=1,300円-1,000円
=300円

現時点での消費者余剰(幸せの合計)
=1,000円+300円
=1,300円


では、三杯目を注文
消費者余剰最大化行動

三杯目で得られる幸せ(限界効用)
=三杯目のウイスキーに対する限界的評価-実支払
=800円-1,000円
=-200円

現時点での消費者余剰(幸せの合計)
=1,000円+300円-200円
=1,100円


(´・_・)ん?たしか、二杯目を頼んだ時点での消費者余剰(幸せの合計)は1,300円だったよな・・・三杯目を頼んだら合計が減ってる・・・ってことは、三杯目は頼まないんじゃないのかなぁ ( ̄~ ̄;) ウーン

「正解」です。
消費者余剰最大化行動
上の図を見てもらうとわかりますが、三杯目は価格が限界的評価を上回ってます。

三杯目のウイスキーに対する限界的評価<価格

限界効用(新たな一杯に対して得られる幸せ)=限界的評価-価格

ですから、この場合「幸せ(効用)」はマイナス(損)になってしまいます。ということは、幸せ(効用)の合計である消費者余剰も減らしてしまいます。よって、消費者余剰を減らしてしまう三杯目を頼むことはありません。つまり、答えは「2杯注文する」となります。

このように消費者が消費者余剰(幸せの合計)を最大にしようとする行為を経済学では「消費者余剰最大化行動」といいます。

消費者余剰最大化行動
「限界的評価≧価格」の条件を維持できるところまで消費を行う
「限界効用≧0」の条件を維持できるところまで消費を行う

これを市場全体の需要曲線(各消費者の需要曲線を合計したもの)で表わすと、
消費者余剰最大化行動
このようになります。

価格がPであれば、消費者は消費者余剰を最大にするためにXまで消費を行う。

実は、需要曲線とは市場全体の限界的評価を表わしたものだったんですね^^ 消費者余剰最大化行動は、ミクロ経済学の最も基本的な考え方のひとつです。

消費者が合理的(無駄がない)であるならば、幸せ(効用)を最大にするような需要行動をとる

投稿日:2005年11月04日 16:08
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