増資とは
増資とは会社が新しく株を発行して資本金を増やすこと
資本金=発行済株式数×発行価額=発行済証明書数×1口貸し金額
増資にはいくつか種類があります。
株主割当増資・第三者割当増資・公募増資などです。これらの違いは大雑把に言うと新株を誰に渡すかの違いです^^
- 株主割当増資→既存の株主全員
- 第三者割当増資→指定された特定の取引先など
- 公募増資→広く一般から株主を募集。主に上場時に行われます
しかし、こんな違いはどうでもいいんです。
よくない、よくない (゜▽゜ )\(ーー;)ウソツケ!
大事なのは増資したことによって株価にどのような影響がでるのか?投資家の皆さんが知りたいのはここですよね(笑)
ここで例をあげましょう(イメージ図を下に用意してます、そちらを見てからでもOKです)。
例)発行済株式数1,000万株の会社が100万株の増資を行ったとします。
現在株価は100円です。
この会社の価値は100円×1,000万株=10億円です。
たとえ増資を行ったとしても会社の価値は変わりません。つまり、理論的には会社の企業価値は増資をしようがしまいが10億円なのです。では株価も変わらないのでしょうか?
σ( ̄、 ̄=) ン~ト 企業価値が変わらないんだから株価も変わらないんじゃないの?
今までは株価100円×1,000万株=10億円(企業価値)でした。
しかし、100万株の増資を行えば、
株価100円×1,100万株=11億円!?(企業価値)
になっちゃいますよね。これじゃ、ただ株数を増やすだけで会社の価値が上がっちゃいます。おかしいですよね?
では、増資を行ったあとどのような変化があらわれるのか見ていきましょう。
ポイントは増資をしようがしまいが企業価値は変わらないのです。つまり、企業価値=10億円は変わらないのです。
では変わったのは何でしょう?そうです。発行済株式数です。100万株増資するので、合計1,100万株に増えます。では、株価は?
( ̄~ ̄;) ウーン
ここで企業価値を求める式を思い出してください。
株価×発行済株式数=企業価値
では上の式に現在分かっている数値を代入していきましょう。
株価?円×1,100万株=10億円
あとはこの式を解くだけですね。
株価=10億÷1,100万
=約91円
(o ̄□ ̄o)そっか!
ゆえに、増資を行うと理論的には株価は下がります。
しかし、増資が必ずしもマイナス要因とは限りません。
増資の目的は大きく分けて2パターンあります。ひとつは、今後の成長の裏づけある積極的な増資(設備投資などの資金調達)。もう一方は、資金繰りに苦しみその解消を目的とした消極的な増資。
当然、積極的増資の方は今後成長に伴って株価も上昇するはずです。消極的増資の方はただの苦し紛れなので株価上昇は期待できません。
ゆえに、増資が行われる場合、それが積極的な増資なのか消極的な増資なのかにも注意する必要があります (`o´ヾ) リョウカイシマシタ!