さて、これまでの調査をまとめると今後35年の各国の傾向は大体こんな感じになると思います。
経済成長 | 経済基盤 | 通貨価値 (財政基盤) | |
---|---|---|---|
日本 | 低成長 | 安定 | 下落 |
ヨーロッパ | 低成長 | 安定 | 不明 |
アメリカ | 成長 | 安定 | 不明 |
中国 | 高成長 | 不安定 | 上昇 |
インド | 高成長 | 不安定 | - |
他の新興国 | 高成長 | 不安定 | - |
ちなみに、2000年以降の各国株価指数の推移はこんな感じになってます。
日本やヨーロッパ・アメリカなどの先進国は、1999年から2000年にかけてITバブルが起こり2001年に崩壊。その後7年かけて株価が元の水準に戻るも、2008年にアメリカ住宅バブルが崩壊して再び大きく下落。
さらに、日本は立ち上がろうとしたところで東日本大震災が発生。。。
先進国株にとってこの10年は、まさに「失われた10年」と言えますね。
ただ、これはITバブルで株価が強烈に上がったところで、グラフが始まっていることも関係してます。
また、2000年以降も先進国(日本を除く)の実態経済(GDP)は成長し続けていますので、株価がこのままずっと横ばいに推移することは考えにくいです。
ゆえに、先進国に投資するなら今がチャンスだと思っています。
中国やインドなどの新興国に関しては、グラフを見ても分かるように、これからの主役となり得る存在です。
ただ、新興国ゆえに経済基盤はまだまだ不安定です。何かのきっかけで今後の成長が期待できなくなってしまうことも十分考えられます。よって、いくら将来有望とは言え、これらの国にだけ資金を集中させるのは危険でしょう。
以上の理由より、
私は以下のような投資比率の投資信託を積み立てていくのが良いと思っています。
※前提として、投資資金は65歳まで引き出さない余裕資金としています。
投資期間は残り35年あるものとしています(次ページに補足あり)。
一見、外国資産(外貨資産)の割り合いが高いと感じてしまいますが、
会社勤めの方は退職金という円資産を積み立てていますし、
毎月の給料やボーナスも円でもらってますから、
自然と円資産の比率が高くなっていきます。
なので、自らおこなう投資では、むしろ意識的に外国資産の比率を高めるのが良いと思います。
また、それだったら
「あまり成長していない日本への投資はしなくて良いんじゃないか?」
と思われるかもしれませんが、
現在は歴史的な安値水準であり、政府の対応次第では長期的に日本の巻き返しが起こることも十分考えられます。もしそうなったとしたら、日本株はかなりの伸びを見せるでしょう。
(参考)国内需要を拡大させる対策
もちろん、このようなことや逆のことが他国でも考えられます。
要するに、
どこかに資金を集中させるのではなく、
全体の成長を効率よく受け取れるように資金を分散させることが大切なんです。
ただし、今回示した内容は
あくまで私が「今から積み立てするならこうする」というものであって、
必ずしもこれが皆さんに適しているとは言えません。
次のページでは、そこら辺の補足をさせていただこうと思います☆
さて、これまでの調査をまとめると今後35年の各国の傾向は大体こんな感じに...