11月末に、FRB(アメリカの中央銀行)など世界の主要6中央銀行が、「民...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

イタリア国債金利10年物、再び7%ライン突破 年内の入札スケジュールは28日・29日

株式投資コラム


11月末に、FRB(アメリカの中央銀行)など世界の主要6中央銀行が、「民間銀行への緊急ドル資金供給の金利を引き下げる」と発表しました。

これがきっかけで欧州金融機関のドルに対する資金繰り不安が遠のき、各国の国債金利も大きく低下しました(ユーロ圏国債残高2位のイタリア国債金利[10年]7%から5%後半まで低下)。

 

<欧州の金融機関がドルを必要とする理由> 欧州の金融機関は未だ米発(ドル建て)の住宅ローン債券をたくさん抱えています。そして、その購入資金(ドル)を短期借入によって調達しています。つまり、その借入が満期を迎えたら、改めてドル資金を借入れる必要があるのです。仮に、ドル資金を借り直すことが出来なければ、債券を売却[価格下落の圧力発生]してお金を工面しなければなりません。そんなことが一斉に起これば、さらにアメリカをも巻き込んだ金融危機が起こりかねません。【株の学校】 ウィークリーマガジンVol.12より抜粋

 

(参考)

  • ■債務危機に直面している国の国債残高(2010年末、1ドル=77円)
  • ギリシャ   34兆円 ※財政支援中
  • アイルランド 15兆円 ※財政支援中
  • ポルトガル  16兆円 ※財政支援中
  • スペイン   65兆円
  • イタリア   188兆円 (約1.85兆ユーロ) ←圧倒的に影響が大きい
  • ■債務危機に直面している国の12年国債償還額
  • ギリシャ   310億ユーロ
  • アイルランド 60億ユーロ
  • ポルトガル  70億ユーロ
  • スペイン   470億ユーロ
  • イタリア   1650億ユーロ

 

しかし、それはあくまで枝葉の問題が解消されただけであり、根本的な財政問題は何も解決されていません。

12月9日のEU首脳会議では、市場が最も期待していた「国債の買い取り」については議論されず、EFSFの後継である「ESM設立の前倒し」や「IMFの融資枠拡大(2000億ユーロ。うち1500億ユーロを欧州が負担)」について話し合われました。

(参考)EFSFとかEFSMとかESMとか(IMFとか)、ややこしすぎるので違いをまとめてみました

ESM設立の前倒しやIMFの融資枠拡大については合意を得られましたが、IMFの融資枠拡大(アメリカ一部負担)なんて実現できるかかなり怪しいです(アメリカはIMFの融資を決定する上での拒否権を持っています)。

 

『米FRB議長:欧州の銀行を支援する計画ない』 コーカー議員によると、バーナンキ議長は米国が欧州の銀行支援で国際通貨基金(IMF)に追加資金を拠出することはないとみていると述べ、「それを聞いて議員らは非常に喜んだ」。また同議長は「自分には欧州の銀行に融資する法的権限がない」とも語ったという。 (ロイター 12/15)

 

さらに、S&P(アメリカの債券格付機関)は、欧州各国の国債をはじめ、今回の信用不安を支えているEFSF債の格下げを検討しており、近いうちにこの結果を発表すると公表しています。格下げが実行されると調達コストが上昇しますので、資金繰りがますます苦しくなります。

『ユーロ加盟国の格付け判断、必要な要素そろったら数日以内に決定へ』 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はユーロ加盟国の格下げの是非について、判断に必要な要素がそろったら数日以内に決定する。S&Pのフランス責任者が9日、明らかにした。(ロイター 12/9)

 

この流れを受け、イタリア国債の金利も再び7.2%まで上昇してきました。

『イタリア国債、2週間ぶりの金利7%』 14日の欧州債券市場でイタリア国債が売られ、値下がりした。国債は価格が下がれば金利は上がるため、長期金利の指標となる10年物国債の金利は一時、年7.2%台まで上がった。財政運営が難しくなる「危険水準」とされる7%台に入るのは12月1日以来、約2週間ぶり。(朝日新聞 12/14)

(参考)bloomberg イタリア国債10年物金利チャート

 

過去、ギリシャやアイルランド・ポルトガルの金利[10年物]は、7%を超えてから上昇に歯止めがかからなくなり、そのあとスグ財政支援が決定されました。もし、EFSFの保障比率3位のイタリアが財政支援を受ける側(保障免除)に回ってしまえば、状況は一気に悪化するでしょう。

(参考)財政支援決定の目安となる7%ライン(朝日新聞)

 

年内のイタリア国債入札は、28日~29日かけて行われる予定です(詳細は後日決定)。今年は年末まで一切油断できませんね(汗”)

がおーっ(謎)

投稿日:2011年12月15日 08:55
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