2012年1月25日、ギリシャ国債の債務交換の交渉が難航しているようですね。ところで、この債務交換っていったい何なのでしょうか。
とりあえず自分なりに今回のギリシャ国債の債務交換について調べてみましたので、その内容を共有させていただきます。
■今回のギリシャ国債における債務交換とは
民間金融機関が保有するギリシャ国債(約2000億ユーロ)の元本を50%削減(放棄)した上で、残りの50%分をギリシャが新たに発行する超長期・低利な国債と交換することです(ECBはギリシャ国債を450億ユーロ保有)。
その結果、民間金融機関が被る損失は、「元本削減分(1000億ユーロ)」と「国債の交換によって失われる将来の利子受取の差額分」となります。
元本を50%削減することと、新たに発行する国債の返済期間を30年とすることは、すでに合意に至っており、あとは利子率を何%にするかだけです。
現在はこの利子率を3.5%[ギリシャ政府]にするか、4.0%[民間代表]にするかでもめている状態です(60%-70%の損失)。
ちなみに、トロイカ(EU、IMF、ECB)によるギリシャへの次回融資(1300億ユーロ)の条件として、この債務交換を成立させることが求められています。今回の交渉が決裂するような事態になれば、3月20日に満期を迎えるギリシャ国債(145億ユーロ)の返済ができなくなる[デフォルト]見通しです。
そうなれば、ギリシャ国債にかけられているネット総額32億ドルのCDSの支払いも自動的に発生してしまいますので、状況は一気に悪化してしまいます。
ギリシャ政府は今回の債務交換により、GDP比160%の政府債務を、2020年までに120%以下に削減する計画です。
(参考)ギリシャ債務削減:民間側に譲歩促す ユーロ圏財務相会合-毎日新聞
(参考)フィッチ:ギリシャは支払不能、3月20日償還できずデフォルトへ-bloomberg
(参考)ギリシャ国債、イタリア国債のCDS残高[ネット] 2012年1月
2012年1月25日、ギリシャ国債の債務交換の交渉が難航しているようですね。...