2012年1月13日、ついにアメリカの格付機関S&Pが、ユーロ圏国債の一斉格...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

LCHクリアネット、イタリア国債の証拠金比率引き上げるもインパクトは小さい

株式投資コラム


2012年1月13日、ついにアメリカの格付機関S&Pが、ユーロ圏国債の一斉格下げを発表しました。

(参考)S&P、フランスとオーストリア国債を最高格付けから1段階引き下げ-WSJ

 

この発表を受け、欧州最大の決済機関であるLCHクリアネットレポ取引(債券を預けて現金を借りる取引)におけるイタリア国債の証拠金比率を8.15%から8.30%へ引き上げました。

 

清算機関LCHクリアネット、イタリア国債取引の証拠金引き上げ』 欧州の清算・決済機関LCHクリアネットは13日、イタリア国債を取引する際の証拠金を引き上げた。償還期間が3.25年を超える国債および全てのインフレ指数連動債を対象とした。LCHクリアネットのウェブサイトによると、償還期間7―10年のイタリア国債の証拠金は、従来の8.15%から0.15%引き上げられ8.3%となった。(1/14 ロイター)

 

イタリア国債(償還期間7―10年)の証拠金比率は、金利上昇を受け、昨年11月8日に6.65%から11.65%へ引き上げられました。

しかし11月末、FRBなど世界の主要6中央銀行が、「民間銀行への緊急ドル資金供給の金利を引き下げる」と発表した結果、資金繰り不安が遠のき、金利が低下したことで、12月8日、イタリア国債の証拠金比率は8.15%へ引き下げられました。

※(参考)イタリア国債金利10年物、再び7%ライン突破

 

その他同日LCHクリアネットから発表された内容は、フランス国債(償還期間7―10年)の証拠金比率は変わらずで4.60%、スペイン国債(償還期間7―10年)の証拠金比率も変わらずで8.53%となっています。

(参考)LCH.Clearnet SA Corporate Reference No.: 2012-003-LCHクリアネット

 

今回の証拠金率引き上げの発表による金融機関の運用資金収縮分は、ざっくり計算してイタリア国債残高約190兆円×0.15%≒2850億円ですよね。

以上より、個人的には今回のイタリア国債の証拠金比率引き上げは、それほど市場に影響ない気がします。ただ、良くなってるわけではなく、あくまで悪くなるスピードがゆっくりなだけですので安心はできません。

 

===【1/17 追記】=============================

ECB(欧州中央銀行)がこれら一連の騒動に対応して、イタリア国債やスペイン国債を買い入れ、金利を低下させて市場の不安を消し去る動きを見せました。

伊債利回りが低下に転じる、ECBによる伊・スペイン債購入受け』 16日序盤の欧州市場で、欧州中央銀行(ECB)がイタリア国債を買い入れているもよう。それを受け、急上昇して始まったイタリア国債利回りが低下に転じている。(1/17 ロイター)

(参考)イタリア国債金利チャート
(参考)スペイン国債金利チャート

投稿日:2012年01月14日 10:09
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