今回は、インフレ転換後に、行き過ぎたインフレ(景気過熱)を抑制するため...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

金利上昇局面では、銀行の貸出事業の業績は良くなりやすい

日本債務危機


今回は、インフレ転換後に、行き過ぎたインフレ(景気過熱)を抑制するため、金利を引き上げた場合、銀行の貸出事業にどのような影響が出るのかを検証してみたいと思います。

 

とりあえず、2006年から2008年にかけての金利上昇局面での、国内銀行の貸出金金利預金金利金利差がどのように推移していったかを確認してみましょう。

貸出金利と預金金利の金利差の推移
資金循環統計-日本銀行

このグラフから、「金利上昇局面において、貸出金金利と長期の定期預金金利は金利上昇に敏感に反応し、普通預金と短期の定期預金の金利はそれほど反応していない」ことが読み取れます。

 

次に、国内銀行の預金残高に占める種類別預金の割合を確認してみます。

普通預金 44%
定期預金 42%
 ∟1ヶ月以上1年未満 19%
 ∟1年以上2年未満 46%
 ∟2年以上3年未満 7%
 ∟3年以上4年未満 11%
 ∟5年以上6年未満 9%

 

銀行の預金は、金利上昇に鈍感な短期預金に集中していますね。

以上より、貸出金の融資期間が短ければ、早い段階でより高い貸出金金利を得ることができるようになるので、銀行の貸出事業の業績は良くなっていくと考えることが出来ます。

逆に、貸出金の融資期間が長ければ、その間それまでの低い金利しかもらえないので、金利の更なる上昇や長期預金への資金移動が進むにつれ、貸出金と預金金利の差が無くなって(逆転して)しまい、業績が悪化していくと考えられます。

 

では、実際に2006年から2008年にかけて銀行の貸出事業の業績がどのように推移していったか確認してみましょう。

今回は三井住友フィナンシャルグループをモデルケースとして見ていきます。

※三菱東京UFJフィナンシャルグループは2006年に合併しており、財務諸表の連続性がなかったため調査対象から外しました。

 

貸出金と貸出金利息の推移

ご覧いただけるように、金利上昇局面においては、貸出金の増加ペースを上回るペースで貸出金利息が増えています。

 

以上より、融資期間も預金と同様に短く、銀行の貸出事業の業績は、金利上昇(景気過熱)局面において“良くなりやすい”と言うことができそうです。

投稿日:2012年02月10日 14:48
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