団塊世代への年金給付が始まり、いよいよ年金積立金(約110兆円)の取り崩...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

日本が抱える年金問題。人口推移から積立金の取り崩しが加速するのは明らか。

経済・財政対策


団塊世代への年金給付が始まり、いよいよ年金積立金(約110兆円)の取り崩しが本格化してきます。

公的年金が12年度8.8兆円取り崩しへ、団塊退職で給付増加』 公的年金資金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2日、年金給付のために積立金の一部を取り崩す「キャッシュアウト」のニーズが2012年度は前年比37%増の8兆8711億円になると発表した。積立金の取り崩しは4年連続。(2012/4/3 ロイター)

 

■人口推移

人口ピラミッド

ご覧いただけるように、団塊世代が徐々に年金給付を受ける側(65歳以上)に以降してきています。一方、保険料の払い手である現役世代は今後減っていくので、ますます取り崩し額が増えていきそうです。

 

■基礎年金のしくみ

【IN】 (保険料+税金支出[国庫負担]+積立金運用益)
 -【OUT】 (年金給付額+積立金運用損)
  =積立金の積み増しor取り崩し (2011年12月末、積立金残高108兆円)

※保険料:国庫負担=2:1⇒(平成21年度以降)1:1

 

■2011年9月末時点のGPIF資産構成
gpif_2011_2q.gif

(参考)運用状況-GPIF[年金積立金管理運用 独立行政法人]

 

■積立金の増減

2009年 4兆円の取り崩し
2010年 6兆円の取り崩し
2011年 6兆円の取り崩し
2012年 9兆円の取り崩し(予定)

 

2012年の増加は、政府が基礎年金の国庫負担分として発行する2兆5千億円の交付国債がすぐに現金化できないという事情があります。

交付国債は消費増税が実現すれば、償還できるという条件が付いています。現在は将来の増税を見込み、積立金を先食いしている状態となっています。

 

積立金運用の大部分を占める国債価格が、これから大きく上昇(金利低下)することは考えにくいです。むしろ、財政不安により価格が下落[金利上昇]してしまうリスクの方が大きいでしょう。

(参考)金利が1%上昇したら日本国債の価格は何%下落する?

 

ちなみに、現在政府は年+4.1%の収益率を想定していますが、過去10年(H.13~H.22)の平均収益率は+1.20%となっています。

(参考)運用状況ハイライト-年金積立金管理運用独立行政法人

 

また、すでに保険料の段階的な引き上げは実施されていますし、国庫負担(税金支出)の割合も3分の1から2分の1へ引き上げられています。

それでもこの有様です。。。

 

私が年金をもらえるまで後35年。果たして積立金は残っているのでしょうか。

いや、それよりも、このままでは国債の買い支え資金が尽きて国債発行ができなくなってしまい、年金の仕組み(国庫負担)そのものが崩壊してしまいかねません。

(参考)日本が抱える財政問題

 

「老後資金は自分で用意しなければならない」

将来のインフレ不安もありますし、ますます資産運用の必要性を感じる今日この頃です。

(参考)日本国債の金利が急上昇したら円安&インフレ?

投稿日:2012年04月04日 15:16
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