2013年2月24・25日におこなわれたイタリア総選挙の予想外の結果を受けて、...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

2013年イタリア総選挙の結果を解説。緊縮派vs反緊縮派の決着は再選挙で?

欧州債務危機


2013年2月24・25日におこなわれたイタリア総選挙の予想外の結果を受けて、為替や先物市場が一時大きくフレましたので、今後の対応を考える上で、現状を整理しておこうと思います。

(参考)イタリア国債・スペイン国債入札スケジュール

 

今回のポイントは、「緊縮派が再び政権を握って緊縮財政を続行できるか」です。これができなければ、「この動きが他の南欧諸国へも飛び火して、これまでユーロ全体で取り組んできた一連の政策が崩壊するんじゃないか?」という連想が、市場を支配しかねません。

では、イタリアの選挙制度から見ていきましょう。

 

【選挙制度】

・上下両院は同等の権限を持つ
・政権の発足には上下両院の信任が必要
・上院(定数315)では、各州の定数の過半数がそこでの得票が最も多い陣営に割り当てられる
・下院(定数630)では、最多得票の政党連合に自動的に少なくとも54%(340議席)を配分

 

【勢力分布】

<緊縮派>
中道左派連合
 代表:ベルサニ民主党書記長

・イタリアのためモンティと共に
 代表:モンティ首相

 

<反緊縮派>
中道右派連合
 代表:ベルルスコーニ前首相

・五つ星運動
 代表:グリッロ[コメディアン]

 

【選挙結果】

以下、引用

イタリア下院は中道左派が僅差で勝利、上院は過半数獲得勢力なし

イタリア総選挙は開票作業が99.9%終了した時点で、中道左派連合が下院での得票数でわずか約13万票の差をつけて過半数議席を確保した。

下院では最多得票を集めた勢力に定数議席の54%が自動的に付与される仕組みになっている。

一方、上院では中道左派が中道右派を上回る議席数を確保したが、モンティ首相の中道連合と組んだとしても過半数議席には満たない接戦だった。

ほぼ全ての開票が終了した時点で、上院での議席数は中道左派が121議席、ベルルスコーニ前首相の中道右派連合は117議席、グリッロ氏の「五つ星運動」が54議席、モンティ首相の中道連合はわずか22議席。過半数議席は158議席となっている。

2013年 02月 26日 11:01 ロイター

引用終了

 

下院は緊縮派の「中道左派連合」が最多得票を得て、無事過半数の議席を獲得しました。

しかし、上院は緊縮派の「中道左派連合」「イタリアのためモンティと共に」が、それぞれ121議席、22議席、合計143議席を確保するにとどまり、過半数の158議席に届きませんでした。

この結果、緊縮派が政権を樹立するためには、反緊縮派の信任を得なければならなくなり、これまでの緊縮政策を維持することが困難になりました。

このまま妥協して政権を樹立しても、どっちつかずの政策しか打ち出せないので、「再選挙で決着をつけるのではないか?」というのが、現在までの流れです。

 

以下、引用

イタリア、再選挙必要になる可能性も=中道左派

イタリア中道左派・民主党のステファノ・ファッシナ議員(経済担当スポークスマン)は25日、予想が示す通り総選挙で勝者が明確に決まらない場合、再選挙が必要になる可能性があるとの見解を示した。

ファッシナ議員はテレビ局RAIに対し、「現時点の予想通りの結果となれば、安定政権の誕生は見込めず、再度選挙を実施する必要があるだろう」と述べた。

中道左派と、ベルルスコーニ前首相が率いる中道右派との連立は現実的ではないとして、否定的な見方を示した。

2013年 02月 26日 03:39 ロイター

引用終了

 

う~ん、アベノミクスの恩恵を受けて日本株が好調なだけに、なかなか難しいところですが、私の投資は基本的に“守りの投資”なので、先行きが見通せない今は、無理にリターンを狙わず、ポジションを落として様子を見ようと思います。

今の日本株や日本円は、少なからず期待先行で動いてますので、そのいく分かの戻しは十分考えられます。加えて、米国の歳出強制削減問題もありますしね。

ここで株価が大きく戻すようなら、まさしく“絶好の買い場”と言えそうです☆

 

2013/3/2 追記

以下、引用

イタリア:ベルサニ氏はベルルスコーニ氏と連携否定

3月1日(ブルームバーグ):総選挙結果を受けて連立政権樹立の模索が続くイタリアでは、民主党のベルサニ党首が、対立するベルルスコーニ前首相との連立を否定し、改革プログラムを示して全ての党から信任票を得ることを目指す考えを明らかにした。

2013/03/02 00:22 Bloomberg

引用終了

 

選挙後、いろいろ連立の噂が出ていましたが、どうやらその方向ではいかないようですね。改革プログラムの提示は6日の党会議で行われる予定です。

 

※新たな情報が入り次第、追記していきます。

投稿日:2013年02月26日 12:36
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