2013年3月4日・5日に、次期日銀総裁・副総裁の候補に挙げられている3氏の所...

学校では教えてくれない株のことを、年平均+30%で運用しつづける管理人がイチからわかりやすく教えています。

黒田・岩田・中曽、3氏の所信表明まとめ(日銀総裁、副総裁候補)

日銀の金融政策


2013年3月4日・5日に、次期日銀総裁・副総裁の候補に挙げられている3氏の所信表明が行われましたので、発言の要点をまとめておきます。

 

■日銀総裁候補:黒田東彦氏(アジア開発銀行総裁)の所信表明

<達成時期>

「2%のインフレ率目標をできるだけ早期に達成する。グローバルスタンダードは2年。個人としてもそれらくいのタイムスパンを念頭においているが、15年続いたデフレを打破するのは大変だ。」

 

<達成手段>

「あらゆる手法を講じて何としても、目標を達成する必要がある。」

「1-3年に限らず、より長期の国債を購入する検討をしてもよい。」

「国債以外の資産の買い入れもしているが、責任を果たすには規模や対象が不十分。市場への影響を見極めつつ、何が最も効果的か探っていく必要がある。」

「2014年から実施予定の毎月13兆円の無期限緩和(残高111兆円維持)の前倒しは当然検討する。」

「外債の購入はしない。為替の安定の責任は政府にある。」

「日銀の国債直接引き受けは、財政法で原則的に禁止されている。まったく考えていない。」

 

<達成責任>

「デフレ脱却の責任は中央銀行にある。責任の取り方はいろいろあるが、ほとんどの国では政府・議会への説明を持って責任を取っている。」

「金融政策の具体的な手法は日銀に任せるべきだが、金融政策は政府の経済政策と整合性を持って運営することでより高い効果が発揮できる。」

「日銀法改正は政府・国会が決めること。」

 

■日銀副総裁候補:岩田規久男氏(学習院大教授)の所信表明

<達成時期>

「2%のインフレ率目標は遅くとも2年で達成できる。」

 

<達成手段>

「既に政策金利はゼロなので、マネタリーベースを拡大する量的緩和を進めないといけない。」

「5年以上の長期国債を買っていく。」

「円安誘導と取られかねない外債を今買う必要はない。手段として取っておくべきだ。」

「出口戦略は、日銀当座預金の付利を引き上げていくのが常道。」

「インフレヘッジのため、物価連動債の再発行を希望。」

 

<達成責任>

「中央銀行が物価安定に全面的な責任を負う体制転換が何より重要(日銀法改正の肯定)。」

「最高の責任の取り方は辞職だ。」

 

■日銀副総裁候補:中曽宏氏(日銀理事)の所信表明

<達成時期>

「世界経済など様々な要因に左右される以上、インフレ率目標を必ず2年で達成するとは言いがたい。」

 

<達成手段>

「前例にとらわれず常に新しい発想で施策を生み出し実行したい。」

 

<達成責任>

「デフレを脱却できなかったのは、90年代以降の需要不足だ。」

「物価目標は大変重い約束だ。金融政策が果たすべき役割を責任を持って遂行したい。」

以上、日本経済新聞 2013年3月5日・6日朝刊6面 より

 

黒田さんと岩田さんは事前に情報があったので、ほぼほぼ予想通りの内容で安心しました。しかし、事前に情報がまったく入って来なかった副総裁候補の中曽さんは要注意ですね。


今回の発言内容を見る限り、従来の日銀の考え方そのものじゃありませんか。金融政策を実行するには、金融政策決定会合にて、総裁1名・副総裁2名と審議委員6名の出席者のうち過半数の同意が必要となります。

審議委員のうち金融緩和に積極的と見られているのは、木内・佐藤氏の2名だけなので、黒田・岩田体制に反発しようと思えば可能な状況と言えます。

※過去に提出された議案に対する態度を振り返ってみた結果、そうとも言えませんでした(汗”)⇒「日銀審議委員における金融緩和積極派は誰か?

 

3月6日から行われる金融政策決定会合は、現布陣によって行われますので、次の焦点は4月3日から行われる新布陣による最初の金融政策決定会合となるでしょうか(もしかすると、新布陣誕生後に前倒しで臨時金融政策決定会合が開かれるかもしれません)。

投稿日:2013年03月06日 18:27
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