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減価償却とは

減価償却とは工場や建物など(固定資産)の価値を削っていくことです。その削った部分減価償却費と言います^^


とりあえず下に用意した図で「イメージ」だけつかんでもらえればOKです♪


固定資産取得費を買った時に費用として一度に書き込むのではなく、業績を把握しやすいように収益に対応して少しずつ計上しようと考えられたのが減価償却費です(支出としては購入時に計上されます)。


減価償却は固定資産を買った翌年から毎年行います。10年前に購入したビルや使い古された工場が購入時と同じ価値を持っているのはおかしいですからね^^;

減価償却~価値を削る2つの方法

1.定額法

その年の償却限度額=(取得原価-取得原価×0.1)÷耐用年数

2.定率法

その年の償却限度額=未償却残高×定率


語句説明
取得原価:固定資産を買ったときの価格
耐用年数:その購入した有形資産が何年機能するかを表わしたもの
未償却残高:まだ削られていない価値の部分を表わしたもの
定率=1-耐用年数√{(取得原価×0.1)÷取得原価


定額法と定率法が具体的にどのように違うのかイメージしていただくためにグラフを作成しました♪

減価償却-定額法減価償却-定率法
           (定額法)                    (定率法)


重要なのは、

定額法→償却限度額は毎年一定
定率法→償却限度額は初年度が一番大きく、年を重ねるごとに徐々に小さくなる


ゆえに、企業が減価償却費をどちらの方法で計上しているのかにも注意する必要があります。それによって、設備投資をした次期以降の営業損益に与える影響も変わってきます。


減価償却~期中取得資産の取扱い~

事業年度の中途で取得した固定資産のその年の償却限度額は「月割り計算」した金額になります。


事業年度の中途で取得した固定資産のその年の償却限度額
=その資産が期首からあるものとした場合のその年の償却限度額×(取得後経過月数/12ヶ月)

注)月数に1か月未満の端数を生じたときは1か月とします

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