全額投資と一定額投資
ある投資家は、
3回に2回は1割の儲けを得ることができ、
残り1回は1割の損をしてしまいます。
さて、この場合、
「毎回手元にある資金を全額使い切って株を買う」のと、
「毎回一定額分しか株を買わない」のとでは、
どちらが優れた投資法といえるでしょうか?
では、実際に計算して論理的に説明したいと思います^^
ケース1)「毎回手元にある資金を全額使い切って株を買う」
元金を1万円とすると、
1割儲けた後の資金=元金×(1+0.1)=元金×1.1
1割損した後の資金=元金×(1-0.1)=元金×0.9
- ある投資家が3回投資して最終的に得る儲け
- =1万円×1.1 ←[2回目の元金]
×1.1 ←[3回目の元金]
×0.9 ←[3回投資終了時の資金]
-1万円(元金)
=儲け
※掛け率 1.1、1.1、0.9の順番は変わっても解は同じ
- =1.089万円-1万円
- =0.089万円
ケース2)「毎回一定額分しか株を買わない」
毎回1万円分の株を買うと、
1割の儲け=1万円×0.1=0.1万円
1割の損失=1万円×(-0.1)=-0.1万円
- ある投資家が3回投資して最終的に得る儲け
- =0.1万円+0.1万円+(-0.1万円)
- =0.1万円>0.089万円 [ケース1]
つまり、これは何を意味しているかというと、
「毎回全額を使って投資するのではなく、その失敗成功に関係なく
今後もある程度買い続けられる額分のみを使って、
投資をする方が『効率(割合)よく』儲けることが出来る」
ということです。
たとえば、
5回やれば3回は儲けることができると思うなら、
最低5回はその額を投資し続けられるように
1回の投資資金を調節するのが、
「賢い株の買い方」
と言えます(儲けと損失が一定割合の場合)。
つまり、
5回のうちのはじめの2回に
「失敗」が来ても大丈夫なようにすることが大切なのです^^
※実際の取引できちんと一定額分を買うことは難しいので、
出来るだけそれに近づけるようにすることで対応してください^^