DCF法による理論株価算出
さっそく株の価値を計るモノサシ『かんたんDCF法』を作っていきましょう^^
※『かんたんDCF法』とは、株初心者の皆さんでも「簡単」に、そして「安全」に扱っていただけるよう、正規のDCF法を私が手直したものです。
■かんたんDCF法の設計書
DCF法によって求められる理論株価
=(企業価値-固定負債-流動負債にある借入金-少数株主持分)
÷発行済株式数
企業価値=事業価値+非事業資産価値
事業価値
=今後この会社の仕事が生むだろうFCFを今の価値になおしたものの合計
=FCF基準/ 期待利回り (今後FCFが一定で生み出される場合)
FCF(会社が自由に使えるおカネ)
=営業利益×0.6
+減価償却費-運転資本の増減-有形固定資産の取得による支出
運転資本(仕事を回していくのに必要な現金)
=現金・短期有価証券をのぞく流動資産-借入金をのぞく流動負債
運転資本の増減
=今年の運転資本-前年の運転資本
非事業資産価値
=事業を行う(FCFを生み出す)上で必要のない余裕資産の評価額
=現金・短期有価証券-運転資本
これをわかりやすくイラストで表してみます♪
※同じおカネでも、あとになればなるほどその価値は低くなっていきます
参考:現在価値とは(詳しく知りたい方は読んでみてください^^)
■使用上のポイント
FCF基準は、今後30年間キープ(それ以上)できそうなものにしてください(できるだけ複数年の財務諸表を見て決めてください)。
【FCF基準/ 期待利回り】で求められる事業価値は、今後(永久的)この会社の仕事が生むだろうFCF(一定)を今の価値になおしたものの合計ですが、今から30年間の価値が全体の75%~90%を占めますので、50年先や100年先のことまで考える必要はありません^^
期待利回りは、
東証1部上場企業-6%~7%
東証2部上場企業-7%~8%
を参考にして決めてもらえると良いかと思います♪
「実際の株価」<「理論株価」→割安
「実際の株価」>「理論株価」→割高
となります。
将来、FCFがFCF基準よりも大きくなっていくような企業が割安であれば、それは大きなチャンスです☆