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PERを詳しく知る

皆さん、ひとつの疑問が浮かびあがりませんか?

なんでPERが低い企業と高い企業があるんだろ?

そうですよね。なんでPERが高い企業にも投資する人がいるんでしょうね。その人たちは損をするのでしょうか?



PERが高いとそれだけ投資したお金分もらえるのに長い期間必要とするから、損する」


答えは

「そうかもしれないですし、そうじゃないかもしれない」です \バシッ!

すいません、答えになっていませんね^^;

それはなぜなのか?実はPERは変動する」というのがポイントなんです。では、その説明をしていきましょう♪


簡易化のため、株価を100円・発行済株式数を100株で固定、利益を全額配当にまわすと仮定します。

例)
株価100円、発行済株式数100株、当期利益500円の企業があったとします。

EPS(1株当たり当期利益)=当期利益÷発行済株式数=500÷100=5円
PER=株価÷EPS=100÷5=20倍


もしこの企業が毎年一定(500円)の利益をあげるとしたら、上記で説明したようにPERとは「投資したお金分をお礼としてもらえるのに何年かかるか」を表わしていると、言い切れます。だけど、実際問題毎年同じ水準の利益をあげることは、ほとんどないです^^; よって各年の利益にも差が出てきます。


そこで翌年の利益が2倍になった場合と、2分の1になった場合をとりあげてみましょう^^



翌年の利益が2倍になった場合


翌年のPER=100÷(5×2)=10倍


つまり、この利益水準を維持していったとするとたった10年で投資資金を回収できます。これはどういうことかというと「現在のPERが高い企業でも将来利益が上昇するならば割安である可能性がある」ということです。



翌年の利益が2分の1倍になった場合


翌年のPER=100÷(5×0.5)=40倍


つまり、この利益水準を維持していったとすると投資資金を回収するのに40年もかかってしまいます。これはどういうことかというと、「たとえ現在のPERが低い企業でも将来利益が減少するならば割高である可能性がある」ということなんです。

注)ここでいう割高・割安とは投資資金を回収する期間が長いか短いかのことです。



つまり、現在のPERが高い水準であっても将来利益が上昇するならば損をしないかもしれないんです。これが上記の「『そうかもしれないですし、そうじゃないかもしれない』です。」の理由です^^


要するに、PERを参考にして株を購入する場合「将来のPERの推移」も考える必要があるということです。

逆をいえば「現在のPERは将来の成長性も織り込まれている」ということです♪

なので現在PERが高い企業はそれだけ将来の成長を期待されているということなんです。頑張るしかないですね!

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