有価証券報告書を読む
有価証券報告書
企業が投資家に対して、経営状態を丁寧にまとめ、報告したもの。通常、半期ごとに、報告があります。
前回紹介した「決算短信」をより詳しくしたもの、と考えてください。
有価証券報告書はこちらで閲覧できます。→EDINET
以下、参考までに私が有価証券報告書を読む上でのポイントを紹介しておきます。
注)「決算短信をすでに読んでいる」ことを前提としています。
第1 企業の概況
1 主要な経営指標等の推移
売上高・経常利益・総資産が順調に増えているかをチェック
(これらの数値の意味は、のちほど説明します)
現金及び現金同等物の期末残高が順調に増えているかをチェック
(これは会社がいつでも自由に使えるお金の量を表わしています)
従業員の増減具合をチェック
(企業規模の拡大、人件費の負担増、リストラの進展具合を把握)
第2 事業の状況
2 受注及び販売の状況
得意先を把握する。
(取引先の企業規模などから、自社商品における信頼性を計る)
6 研究開発活動
研究開発活動にどれくらい力を入れているのかを把握する。
(爆発的に売上が伸びるには新製品の開発が必須)
第3 設備の状況
3 設備の新設、除去等の計画
設備投資の総資産に占める割合を把握する。
(理由は、のちほど説明します)
第4 提出会社の状況
1 株式等の状況
(5)大株主の状況
大株主を把握する。創業者、業務提携、機関投資家など。
(理由は、のちほど説明します)
2 自己株式の取得等の状況
自社株買いを行っているか、またはどれくらい進んでいるかを把握する。
(理由は、のちほど説明します)
5 役員の状況
会社の意思決定機関である会社役員の経歴を把握
(企業HPでここを詳しく掲載している企業はほとんどありません、要チェックです)
第5 経理の状況
(1)財務諸表等
⑤付属明細票
投資有価証券
どこに投資しているかを把握する
(金額が大きい場合、業績に影響する)
(2)主な資産及び負債の内容
特に売掛金の相手先をチェック
(取引先が大きいと今後の取引先拡大へ期待が持てます)