信用倍率
信用倍率=信用買いの残り÷信用売りの残り
これが「いったい何を表しているのか」を簡単に説明したいと思います。
例)
信用倍率=2とは、信用買いが信用売りの2倍注文されている状態
→将来一時的に株価は下がりやすい
信用倍率=0.5とは、信用売りが信用買いの2倍注文されている状態
→将来一時的に株価は上がりやすい
理由は簡単です。信用取引は必ず反対売買しなければならないからです。つまり、信用買い(お金を借りて株を購入)したなら必ずその株を売ってお金を返さなければならないのです。
※一般信用取引においては返済期限がほとんど設けられていません。しかし、制度信用取引においては返済期限が6ヶ月と決めれらています。なので、たとえば過去に大量の制度信用買いがあった場合、それから6ヶ月後あたりにその反対売買(売り)が大量に起こりやすくなります。よって、"一時的"に株価が下がる可能性が高くなるのです。
なぜこの指数(信用倍率)が重要なのか?
それは「株価はどのようにして決まるのか」を考えていただければお分かりになるかと思います。現物取引にくらべ信用取引で動く株数は非常に多いのです。ゆえに、株価を変動させる力も非常に大きいのです。
なので、信用倍率(貸借倍率)と呼ばれる指標に気をつけていれば、ある程度は今後の株価変動を予測することが可能であると思います。
ポイントは、ある程度の信用売買残高がある場合、
信用倍率>1→将来一時的に株価が下がりやすい
信用倍率<1→将来一時的に株価が上がりやすい
ということです。これだけなら簡単ですよね!( ̄∀ ̄)d グッ!
注)たとえ信用倍率が0.5だとしても売残高2、買残高1の信用倍率0.5ならば、株価が上がることなくその状態は解消されてしまいます。信用倍率を見るときは残高がどれくらいあるのかも注意してみる必要があります^^