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貸借対照表を読むⅢ

3. 以下の図はある2社の貸借対照表を表わしたものです。


A社・B社それぞれの今後の財務活動(お金のやりくり)を考えてみましょう(話を簡単にするため、事業(資産利用)での支出・収入は省略します)。

貸借対照表の読み方

事業での支出・収入はゼロ


まずは軽くおさらいをしておきましょう。

流動負債:保有期間に応じてお金を出て行かせるモノ、1年以内に出て行くモノ
流動資産:1年以内にお金を生み出すモノ


固定負債:保有期間に応じてお金を出て行かせるモノ、1年より後にに出て行くモノ
固定資産:1年より後ににお金を生み出すモノ


1年以内に出て行くモノ
-流動負債(額面と同じ)
-負債の利息
(-事業での支出)


1年以内に用意できるお金
-流動資産における現金および預金(額面と同じ)
-現金および預金を除く流動資産を現金化した額(額面より少ない)
(-事業での収入)


ではさっそく以上のことを踏まえ、A社・B社の今後の財務活動をみていきましょう。

貸借対照表の読み方



A社の1年以内の財務活動

貸借対照表の読み方

用意できるお金>出て行くお金 ⇒ 資金繰りに問題なし



B社の1年以内の財務活動

貸借対照表の読み方

用意できるお金<出て行くお金 ⇒ 資金繰りに問題あり

⇒流動負債の返済に必要な資金を調達

貸借対照表の読み方

⇒新たな負担発生



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注)銀行などの金融機関から「返済能力がない」と判断され、資金調達が思うように行かず、負債の返済が出来なくなってしまう(不渡り)と、会社は倒産してしまいます。

ただ、貸借対照表は「お金のやりくり」を見るためのものではないので正確なことはわかりません。「お金のやりくり」をキチンと見るならキャッシュフロー計算書を見ましょう^^
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B社のように資金繰りに問題がある場合、貸借対照表を見ただけではわからない潜在的負債がのちのち姿を現します。

貸借対照表の読み方

気をつけてくださいね (^^;ゞ


引き続き「損益計算書」の読み方を学ぶ

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