逆ザヤ
逆ザヤ
金利(価格)が本来あるべき状態と反対になっていること。
たとえば、1%の預金金利でお金を集め、全額を2%の固定金利で貸し出したとします。すると、銀行の儲けは“貸出額×金利差1%”となります。
しかし、急に預金金利が上昇してしまうと、これがマイナスになってしまいます。
たとえば、預金金利がいきなり5%に跳ね上がったとします。当然、銀行は儲けを出すため貸出金利を5%以上に引き上げます。
しかし、新たに調達した預金は新たな貸出金利で貸し出せますが、すでに貸し出してしまった分は、“期限が来るまで”預金金利を下回る2%の金利[逆ザヤ]のままです。当然、その間は金利差3%の損失が発生します。
国債を購入してる場合も同様です。一度購入してしまった国債は満期を迎えるまで金利は変わりません。また、途中で売却しようとしても、すでに高金利の国債が発行されているため、買値を大きく下回る価格で売ることになり、損をしてしまいます。